私は、海外で5年間生活した後、京都に3年半ほど住んでいました。
長い海外生活を終えて、京都に住み始めた時は、こんなに素晴らしい都市があったのかと毎日感動していました。
格好良い町家、古くから残るお寺、広々として開放的な鴨川、自転車移動が楽しすぎる街並み、美味しいパン屋、四季を楽しめる(特に新緑の時期が好きでした)、毎月行われる市場。
もう言い出したらキリがありません。
そして何より、たまたま住処として選んだ町家のゲストハウスとの出会い。ご縁があり、そこのゲストハウスのマネージャーとなりました。もともとゲストハウスやりたいって思っていたのでここでゲストハウスの事を学べたのは本当に感謝しています。
京都で激動の3年間を、この宿泊業界で働かせてもらいました。私が働き始めた時は常に満室だったゲストハウスでしたが、1年、2年と経つうちに、競合がどんどん出てきて激しい値下げ合戦。ゲストハウスだけでなくホテルも一棟貸しの民泊もたくさん。AirBnbの誕生によりさらに激化。その競争は私が辞めた後もずっと続いています。恐ろしい。。
そんな業界の荒波もそうですが、その分インバウンド客が京都に押し寄せて来るので繁忙期の観光地は人だらけで、私はなるだけ人がいない所に行くようになっていました。
そして段々と、この京都が窮屈に感じてくるのでした。
その京都生活の間に娘が産まれ、子育てしているうちに、地方へ移住したいという気持ちがより一層強くなりました。
つづく
京都では、ずっと町家に住んでいました。ハリがむき出しの吹き抜けの家。冬は寒くて大変でした。(今思えば高野山の比じゃないですが。)
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